※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。
家康ゆかりの道具に、金色の大きな扇。手に持って、風を送ったのかな?
金扇馬標は、戦場で指揮官の居場所を示す目印です。読み方は「きんせんうまじるし」。久能山東照宮博物館では、家康が使った品として紹介されています。
名前の「扇」から日用品を思い浮かべると、役割が変わってくるね。まずは、誰がどこで掲げる物だったのかを見てみよう。
馬に乗る指揮官のそばで、兵士が高く掲げる
国土交通省の観光資源解説によると、馬標は戦場で見つけやすいように作られ、指揮官の位置を知らせるために使われました。馬上の指揮官の近くで、兵士が高く掲げる役目です。
この金扇の長さは2.2メートル。扇面、つまり扇の広がる部分は絹布を縫い合わせて作られ、竹の骨には黒い漆が塗られています。竿に取り付けるための革紐もあると解説されています。
大きさだけでなく、高く掲げて位置を知らせるための形と取り付け方なんだね。道具の名前から、戦場での使われ方まで話がつながります。
家康の品でも、久能山への奉納は明治の記録
もう一つ、年を見るときに分けたいことがあります。家康が使ったとされることと、久能山東照宮へ納められた時期です。
博物館の沿革には、明治27年、1894年に徳川家達から歯朶具足と金扇馬標が奉納されたとあります。歯朶具足は「しだぐそく」と読む、家康ゆかりの甲冑の名前です。
家康の時代の道具が、明治の奉納記録にも登場する。所蔵先の沿革も読むと、道具が後の時代へ受け渡されたことまで追えます。
出典:久能山東照宮博物館の沿革
武具と日用品を並べて読みたいときの写真集
『徳川家康の名宝 国宝・久能山東照宮所蔵』は、小学館の写真集。出版社提供の紹介には、甲冑や馬標、太刀、眼鏡、鉛筆、日常の道具類を掲載するとあります。
戦場で遠くへ知らせる物と、日常で手元に置く物。同じ人のゆかりの品でも、見る大きさや使う場所が変わる。そういう道具から家康をたどりたい人の候補です。
書誌・収録内容:Books出版書誌データベース。収蔵品を広く見るための本です。金扇馬標の用途は、上の公式解説と照らしながら読んでみてね。
次に金扇という名前を見たら、扇を持つ家康だけでなく、そのそばで掲げる人まで思い浮かべてみて。居場所を知らせる道具だと分かると、戦場の中での役割も見えてくるね。